あつい日

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ゆったりと頷く彼。 「名前は」 「アキ」 「アキか。似合わないね」 反射的にムッとした。 自分の名前が好きと言う訳でも無いが、けなされるのはやはり腹が立つ。 目を伏せてできるだけ怒りを悟られないように、そうかな、とだけ答えた。 彼は十分過ぎる程間を置いて、ほんの少し困ったような顔をした。 「違うよ。夏がとても似合うからだよ」
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