少女は行く。

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そうだ。 この日を待っていた。 何よりも、待っていた。 いつもは私を殺そうと頑張っている北風も、今日は私の味方になる。 さぁ、彼が待ってるわ。急いで? まるでそういうかのように、私の背中を押す。 自然と足は速まり、ぐんぐん、ずんずんと前へ進む。
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