少女は行く。

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そのまま家に帰る気も起きないので、私は喫茶店で時間を潰すことにした。 ホットミルクとフルーツパフェを頼んで、もくもくと食べる。 甘いクリームと酸味のあるラズベリーを口に入れてその味を堪能すると、悲しみも少しだけ和らいだ。 目を横にやると、寡黙な店主が、皿を拭いているのが見えた。 しばらくボーッと眺めていると、店主と目があった。 慌てて目を反らす。 ホットミルクを口に運びながら、暇つぶしに店主のことを考えてみる。
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