4月

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「セーフ!」 智明はいつものように満足そうにデカイ独り言を言う 何がセーフよ 一回くらい置いていかれればいいのに 菜摘はムスッとして心の中で悪態をつく 「あ!なっちゃん!おはよう!」 「!?!?」 菜摘は思わず耳を疑った 智明はニコニコしながら菜摘に向かって手を振る 「今日もおんなじ車両だね♪」 智明は菜摘に向かって嬉しそうに大声で話しかける 近くにいるサラリーマンや他校生がチラチラと菜摘を見る 菜摘は恥ずかしさで、頬が紅潮していくのが自分でもわかった 菜摘はパッと外に目を移し、知らないふりをすることにした 最悪… 絶対関わりたくなかったのに… 普通、車内で大声で声かけるか!? 無神経にもほどがあるっっ てか、なっちゃんって…慣れ慣れしいんだよっ 菜摘はまさに穴があったら入りたい心境だった
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