4月

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「とにかく、菜摘さんが迷惑していることは確かだ。誰だか知らないが菜摘さんに近づくな」 彼は淡々と言うと、智明と菜摘の間に入った 「なっ!?おまえこそ誰なんだよ!?」 智明が彼を見上げて言う 「二年一組、直江剣士朗だ」 「二年!?俺とタメ!?見たことねぇぞ!?」 「別に君に覚えてもらいたいわけじゃない。いっそ忘れてくれ。ついでに菜摘さんのことも忘れてしまえ」 「はぁ!?初対面のくせに随分だな!!」 「初対面ではない。毎日、同じ駅で降りている」 「はぁ???」 菜摘は二人が勝手に話を進める横で眉をしかめていた 菜摘さん菜摘さんって言ってるけど…この人…誰??
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