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「きゃぁぁぁ!!剣士朗さまぁぁぁ!!」
突然、黄色い声が後ろから飛んできた
驚いて振り向くと、女の子の大群がこちらに向かってきている
同じ学校の制服もいれば、違う学校、中学生っぽいのからOLっぽいのまでいる
「しまった見つかった」
剣士朗はチッと舌打ちをして走って逃げ出した
「なっ!?お、おい!!なんだよ、これ!?」
智明はパニックでやってくる女の群れと逃げる剣士朗を交互に、忙しそうに首を動かして見ている
「菜摘さん、僕はストーカーなんかじゃないから安心してください!おい、そこの小さいの!菜摘さんになれなれしくするんじゃない!わかったか!そして僕のストーカーのことは決して他言するんじゃない!わかったなぁ……」
剣士朗は声が聞こえなくなるまで、長い捨て台詞を言っていた
「待ってぇぇぇ!剣さまぁぁぁ!!」
ダダダダダダダダ……
呆然と立ち尽くす菜摘と智明の横を女の子の大群が駆け抜けていった
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