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「なんだったんだ…」
智明がポカンと口を開けたまま言った
「あいつ、ストーカーじゃないって言っときながら…ストーカーのことは言うなって言ったよな…」
「…ふっ」
智明が剣士朗の捨て台詞にツッコむのを聞いて、思わず菜摘は小さく吹き出した
「…なっちゃん!?」
智明が自分の顔を驚いて覗きこんでいるのに気付き、恥ずかしくなって菜摘は、すぐさまいつもの仏頂面に戻ってサッサと歩きだした
「あ、待ってよ!なっちゃん!!」
智明は慌てて後を追う
菜摘はハァと小さくため息をついた
新学期早々、ヤンキーにはなつかれ…変なストーカーの事実…
三年間、地味に平凡に過ごしていくはずだったのに…
高校時代の思い出なんて…
いらないのに
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