4月

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「なんだったんだ…」 智明がポカンと口を開けたまま言った 「あいつ、ストーカーじゃないって言っときながら…ストーカーのことは言うなって言ったよな…」 「…ふっ」 智明が剣士朗の捨て台詞にツッコむのを聞いて、思わず菜摘は小さく吹き出した 「…なっちゃん!?」 智明が自分の顔を驚いて覗きこんでいるのに気付き、恥ずかしくなって菜摘は、すぐさまいつもの仏頂面に戻ってサッサと歩きだした 「あ、待ってよ!なっちゃん!!」 智明は慌てて後を追う 菜摘はハァと小さくため息をついた 新学期早々、ヤンキーにはなつかれ…変なストーカーの事実… 三年間、地味に平凡に過ごしていくはずだったのに… 高校時代の思い出なんて… いらないのに
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