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「…………卓球」
菜摘はボソッとつぶやいた
「え?卓球?マヂ??」
聞き取れないくらいの小声でつぶやいたのに、智明にはしっかりと伝わっていた
「俺も卓球~!?ぃやったぁ~!!一緒だね!!ねぇねぇ、俺、卓球得意だからさ、練習しようよ!!」
君はなぜ上から目線なんだい?
だいたい名前も学年もクラスも知らない
どうして私の名前を知ったのか…どうして構うのかも
そして私を、文化系を運動オンチと決めこむな!
菜摘はイライラと腹の中で文句を言いながら智明を無視してズンズン突き進む
「照れないでいいって~!手取り足取り教えてあげるから…」
「!?」
智明が菜摘の腰に手を回して菜摘を引き寄せた
菜摘は驚いて固まる
「なっちゃん…もっと俺と話してよ…」
智明に耳元でささやかれ、菜摘の顔がボッと赤くなった
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