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「おまえなんか…学校なんか関係ねぇ。俺は俺の好きにさせてもらうから。なっちゃんは譲らないよ」
智明は低い声で剣士朗を睨みつけて言った
「…そうか。まぁ、そのうちそんなこと言えなくなると思うが…」
剣士朗はクスっと含み笑いをして、意味深なことを漏らした
「はぁっ!?」
智明はなんとなくイラっとして自販機を叩いた
「だから公共の物に乱暴するなと言って…あれ?その自販機、故障か?」
剣士朗は智明が叩いた自販機が全品売り切れなのに気付いた
「あぁそうだよ!今から決勝だってのにな!」
智明はもう一回軽く自販機を叩いて、剣士朗の横をズカズカと歩き過ぎた
「決勝?まさか卓球?」
「あぁ―そうですよっ!」
「…貴様が相手か。ふん、正々堂々と戦おうではないか」
「は?」
智明が振り返ると剣士朗がコップを差し出していた
「…なんだコレ」
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