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菜摘に話かけてきたのは同じクラスの真田三花だった
クラスで中心になるような、明るくて誰とでも仲が良い優等生というイメージをもたれている三花
特別仲がいいわけでもないが、なんだか最近よく話かけてくる
まぁ菜摘に特別仲の良い友達などはいないのだが
「三花でいいよ。それより目を細めてフラフラしながら歩くから怖かったよ。メガネどうしたの?さっきまでしてたよね?」
三花がポニーテールを揺らしながら、大きな瞳を細めて笑いながらたずねた
色白っ…てか、まつ毛が長くて目を細めると白目と黒目がわかんないよ…ホントにお人形みたい…
菜摘はそんなことを考えながら、しどろもどろになりながら答えた
「あ…その…トイレで…顔洗ってる間に…その…なくなっちゃって」
「ええ!?なんでぇ!?自分で落としちゃったんじゃない?ちゃんと探した?」
「うん…でもなくて…それに…メガネないと見えなくて…」
「あぁ、そっかぁ…。よし、アタシがもう一度探してきてあげる!上杉さん体育館で待ってて!」
「えぇ?いや…あの…」
三花はニコリと笑って走り去ってしまった
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