5月

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菜摘は智明が駆け込んで行ったであろう男子トイレの周りを怪しげにウロウロしていた 私は何をしているんだろう… なんでアイツの後を追ったんだろう… でもなぁ…なんか普通じゃなかったしなぁ… かと言って、私がアイツに何ができるのであろうか… ん~でも気になる… 菜摘はブツブツと唸りながら男子トイレをチラチラと覗いていた 菜摘が何回か覗きこんだときだった ジャーと水の流れる音がしてガチャリと個室の開く音がした 菜摘は咄嗟に壁に隠れた 「うぅ…まだ気持ち悪い…」 トイレから出てきたのは智明ではなかった 見知らぬ男子生徒は壁からそっと覗いている菜摘に気付いた 「あ………なっちゃんだっけ?」 え!? 菜摘は見知らぬ男子生徒に、智明にしか呼ばれない呼び方をされて少々戸惑う
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