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勇気は左腕の鉄甲から剣を引き抜くと、ソレを構える。
先程まで意識に直接語り掛けてきていた"声"が、今度は耳に聴こえる様に話し掛けてきた。
《それこそが、マイロードがこの地に残したマイロード謹製アーティファクト…『潜在力増幅型機能学習式魔宝兵装セラフィ』の一つ『朱雀』です。》
正に今の勇気は、翼を拡げた朱雀の化身にも見えた。
「凄い、チカラが…PSYONがまるで沸き上がってくるみたいだ!」
《貴女の制御力が引き上げられ、貴女自身の器に替わり朱雀がPSYONを取り込み、増幅循環を行う事で能力値を上げているのですよ。》
勇気の台詞に"声"が答えを教えててくれた。
またこの姿は、初代が戦闘の時に展開していたヴァリアブルテクターの意匠を型取っている。
それ故に、分家とはいえその血を受け継ぐ勇気には使い易かった。
「いくよ!」
セラフィに増幅されたPSYONのエネルギーを、朱炎剣に集中していく。
集中されたエナジーが、炎に転換される。
「これがセラフィの能力?
すごい、今迄ボクが出来なかった元素転換ができてる!」
嬉しそうに剣を振り上げた勇気、そのままカメレオンロードに振り下ろした。
「やぁあ!」
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