1

9/9
前へ
/93ページ
次へ
死人がでる、か。 頭の中で反芻して考える。 そういうのは性格上、大が幾つあっても足りないくらい嫌いなのだが。 姿形、まったく分からない奴相手をした止めようもないのが事実。 「その無茶苦茶喧嘩が強いって奴の情報は?」 「そいつが一人って事だけはわかっている」 つまりは情報無しって事か。 「情報が無いなら俺は足で捜す」 「そうしてくれ。僕様も極力力を尽くそう」 葵は不機嫌そうにパソコンに目を落とす。 そう、葵は俺以上にこういったことが嫌いだった。
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

94人が本棚に入れています
本棚に追加