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予告通り、蕪木在方は次の日の朝から俺に何かと関わってきた。
その証拠に朝教室についた時にはすでに俺の机に蕪木在方が座っていた。
「何でいるんだよ」
「昨日付き纏うって言ったじゃん」
言ったけどすぐに実行に移しますか、普通。
「退けよ。そして俺に付き纏うんじゃねえ」
「そうやって凄んでみても私は引かないよ。巫女だってそうだね。私達二人はフウタがわざと人に荒く当たっているのには気づいているんだからさ。だからそんなに睨んだって怖くない」
ニヤニヤと、全部分かってるといいたげに
「もういいや。諦めた」
「諦めがいいのは良いことだよー」
「人生に」
「重すぎる!」
「実録!蕪木在方の悪事!」
「なんと!?」
「スーパーの試食コーナーで腹一杯になるまで食いまくる」
「しょぼー!」
確かにしょぼかった。
というか小さいにも程がある。
「一つ聞きたい事があるんだ。在方って白峯の友達なんだろ?」
「おろ?いきなりシリアスモード?」
「いいから真面目に聞けよ。なんだって白峯は俺の事を知っていたんだ?そしてなんで俺の事を様付けで呼ぶんだ?」
「そういうのは本人に聞きなよ。そうだね……私から言える事は女の子は誰もが夢見る少女なのだよ」
びしっ!、と
俺に人差し指を突き出す在方。
「俺には理解できないな」
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