ちょっぴり切ない

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「おお?そこにいるのはフウタ少年ではないか?」 「?」 座っていると下着に白衣姿のミミさん登場。 毎度毎度目のやり場に困ってしまう。 「鬼ヶ島ぶりだね。いや、元気かね?」 「ええ、まあ」 「それで隣にいるのはだれだい?」 「仲の良い隣人ですよ」 「違います。奴隷です」 「……」 何言ってるんだ?奴隷って、おい!勘違いされるだろうよ! 「フウタ少年。悪いことは言わないから……」 「本気にしないでください!ただの友達ですから!?木ノ実ちゃんもふざけるな!」 「いえ、こう言えばおにーさんを動揺させることが出来ると友のおねーさんに教えてもらったですから……」 あの酔っ払いめ…… 「あっはっは!岳場も元気そうだね」 「元気すぎて困りますよ」 「だろうね」 クツクツ笑うミミさん。 「それより木ノ実ちゃん。さっきの紹介の仕方他にやってないよね?」 「はい。さっきのが初めてですぅ」 「じゃあ今度から無しね?」 「えー?」 何故そうも露骨に嫌な顔してるんだよ。 「で、聞きそびれてたんだが。今日はどうした?」 「木ノ実ちゃんに勉強を教えていましてね。その息抜きで散歩がてらに」 「君が勉強をか?」 「俺は国語と英語だけは出来るんですよ」 「他は?」 「管轄外です……」 俺の場合は国語と英語だけはそれなりだったりする。 数学は言えたものじゃないけど。 「ミミさんはどうなんですか?」 「私か?私は植物学の教授の資格を持ってるし権威でもあるぞ」 「ははは……凄いですね」 驚きすぎて言葉がでねぇよ。 てか、そんな凄い人がこんな所で下着に白衣姿でいるって…… 天才は変わり者が多いって本当みたいだ。
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