98人が本棚に入れています
本棚に追加
現実逃避であるその言葉を必死で放り出す。
いつの間にか手が止まっていた、ゲームを再開する。
人生も電車みたいに行く先が決まっていれば楽なのに。
あるいは、このゲームみたいにリセット出来れば……。
放り出した言葉がブーメランのように戻ってくる。
投げて、戻って、捨てて、拾って……。
そうだ。帰ったら山田にメールをしないとな。
ふと、友人のことが頭に浮かんだ。山田とは、赤井が大学で知り合った友人でテスト前などはノートの貸し借りなどをする程の仲である。
今、赤井がやっているゲームも山田から借りたものである。
新しいゲームを借りないと。小説でもいいんだけど、眠くなっちまうからな。
最初のコメントを投稿しよう!