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そう、よくあること。
しかし――痛さが違った。
人とぶつかった時の鈍い痛みではない。
それよりもずっと鋭い。
痛い。
思わず痛めた箇所へ手を伸ばす。
温かい。
手を戻して確認する。
赤い。
液体だ。
これは……。
血?
そう、血だ。
絵の具より、筆箱に入っている赤ペンよりも、ずっとずっと赤い。
綺麗だな。
そう思った。
その思考はすぐに消えた。
足に力が入らない。
鈍い衝撃。
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