祈り 不二視点

2/7
前へ
/108ページ
次へ
『世界はやけにハレルヤ』 誰が言った言葉なんだろう。 教室の窓から空を眺めて、ふとそんな事を思った。 「ふーじ。なに見てんの?」 英二が僕に話しかけてきた。 「空が綺麗だなと思って」 そんな事を僕が言えば、 「珍しー、不二が授業中に余所見すんの」 と、返ってきた。 隣の席の英二に少し体を向けて小声で話す僕。 「…ねぇ、君達あれからどうなったの?」 「君達って俺と大石の事かにゃ?」 少し考え込んだ英二は、にこっと笑って言った。 「親友になった!!」
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!

110人が本棚に入れています
本棚に追加