1145人が本棚に入れています
本棚に追加
少年に殴りかかった男は、綺麗な弧を描きつつ、地面に叩きつけられて気絶した。
「て、てめぇ!」
「良くもやりやがったな!」
周りの男達は、まさかの展開に目を丸くしたが、すぐに逆上し、残りの七人がまとめて少年に殴りかかっていく。
「ウルサいよ、Dランク如きが!」
少年はそう言うと、一気に跳躍して、離れると、一人一人確実にゆっくりと倒していった。
また一人。
また一人と倒れていき、少年に最初に声をかけた奴が残っていた。
「ひ、ひぃ!よ、よくもやりやがったな!こん畜生!召還式・・・出でよドラゴン!」
男は、悪態をつきつつ、あらかじめ忍ばしていた召還式を書いた紙を取り出し、ドラゴンを召還させた。
「やられちまいな!」
「へぇ……中級ドラゴンか。やるねぇ――ちょっとだけマシな相手だ! ――具現せよ!」
少年がそう言うと、少年の手に、長い棒状の物が出現した。
最初のコメントを投稿しよう!