『第零幕~プロローグ~』

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「……詰みだな」   少年はそう言うと、血が全く付着していない槍を男の首に触れる程度に突きつけた。   「――――」     男の反応がない。   「……?」   少年は訝しみ、槍の柄で軽くつついてみた。       反応がない。 どうやら、気絶しているようだ。     「……さて、と」   少年は、男達が倒れているのを見て、何となく数えてみた。   「1人、2人、3人、4人、5人、6人、7人、8人…………9人、10人!? ちょっと待て、8人じゃない!?」     少年は、指差して数えていっていたが、まさかの2人追加に驚きを隠せないようだった。     そして、また驚く事になる。   何故なら、また2人程投げ飛ばされて来たからだ。
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