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投げ飛ばされてきた男2人は、まだ意識があるらしく、化け物がぁぁと連呼していた。
刹那――風を切る音が上から響き、少年に迫ってきた。
少年は、前に跳躍し、避ける。
瞬間、少年が居た場所がひび割れた。
気づかなかったら、真っ二つになっていた事だろう。
少年は、降ってきたのが何かを確認する。
それは、黒装束に黒覆面という出で立ちの人――世にいう、暗殺者と言うの格好である。
「…………」
黒装束は、細腕にかかわらず、似合わない青い大剣を構えていた。
「……何だかなぁ」
少年は、ため息をつくなり、槍を構える。
再度、風を切る音が響き、黒装束が疾風のように接近する。
「――速い!?」
少年は、舌打ちをすると槍を防御にまわす。
高い金属音が響き、2人は何度も攻防を続ける。
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