1、12月2日ーハジマリー

3/3
前へ
/6ページ
次へ
俺はいつものように高校へ向かった。 登校中、後ろから俺の愛する人の声が俺に話しかけてきた。 『弘樹ー!!おっはよー♪』 可愛いらしい笑顔で俺に話しかけてくる。この子は俺の彼女、大西奈央。 『おはよ、奈央。』 俺達が見つめ合っていると邪魔が入ってきた。 『おっ!!今日も外でいちゃついてる。よくやるね(笑)』 この無駄にムカツク声は、奈央の友達の赤坂莉奈の声だった。 『もう莉奈ったら。』 奈央は莉奈を見ている。 …睨んでるつもりなのだろうか。 『奈央なんかやめて弘樹くん、私の男にならない?(笑)』 また莉奈のおふざけが始まった。 『ばーか。莉奈の男になるかよ。第一奈央の方が可愛いし(笑)』 『…だ…だろうな(笑)じゃあ今日私日直だから先に行くね』 と、言って走って俺達の前から消えていった。 俺の横を通った時、莉奈が泣きそうな顔をしてるのを俺は見逃してなかった。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加