お仕置き‐ｵｼｵｷ‐

２、心配

その夜、疲れたので寝ようとしたとき携帯が鳴った。

携帯の画面を見るとみたことのない番号から電話がかかっていた。

俺は不安なまま電話に出た。

『はい。』

『…あ。弘樹くん？』

その声の主は奈央の母からだとすぐにわかった。

『おばさんどうしたんですか？』

『いや…奈央がまだ帰ってきてないから弘樹くんの所にいると思って電話かけたんだけど…奈央いる？』

奈央がいない…？

そんな訳ない。

家まで送ってあげたし。

『いえ、いませんよ。』

『えっ。そうなの？まったく、奈央はどこに行ったのかしら』

『あの俺心配なんで探してみます』

『あら、そう？じゃあ任せていいかしら』

『はい。任せてください』

電話を切り急いで服を着替えた。

どこに行ったんだ？

奈央。