505人が本棚に入れています
本棚に追加
幸運なことに彼に従っていた7機の彗星、さらに第三分隊の3機の彗星、3機の九九艦爆は空母「ホーネット」の艦上にたどり着くことが出来た。
だが降爆に成功したのは、8機。
脱出できた機体は10機だった。
猛烈な迎撃の中にも関わらず、歴戦の精鋭らしい見事な命中率である。
ドカーン!、ドカーン!バーン
立て続けに三回の爆発が起きる。更に二発が至近弾となった。
……だか浮かんでいる、重要区画には、あまりダメージがなかったためだ。しかしながらどす黒い黒煙を上げ、甲板には大穴があき、とても空母として機能できる力を残してはいない。
攻撃がこれで終われば、米海軍に愛され、オールドヨーキィと称された空母「ヨークタウン」は真珠湾に帰還することが出来たかもしれない。
しかし天運は彼女を見放した…。
いや見放しざるをえなかったのかもしれない。
彼女の左舷から艦攻第二分隊がものすごい闘志で突撃してきたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!