505人が本棚に入れています
本棚に追加
黒木が見た光景は壮絶な物だった。
着艦に失敗し、海に落ちていく機体や、母艦を見つけると、力尽きたように、墜ちていく機体もあった。
黒木の考えでは、半数も還ってきてはいない……そう考えていたが、幸か不幸か彼の考えはほぼ見事に当たっていた。
黒木(これじゃあ第二派も…くそっ!)
黒木はやり場のない怒りを自身の中に閉じ込める。
自分の分隊を全員守れたことで、さっきまで彼は達成感を持ち続けていたのだが、そんな気持ちが一瞬で崩れ去ったかの感覚を覚えた。
最初のコメントを投稿しよう!