夢の楽園Ⅱ

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黒木が見た光景は壮絶な物だった。 着艦に失敗し、海に落ちていく機体や、母艦を見つけると、力尽きたように、墜ちていく機体もあった。   黒木の考えでは、半数も還ってきてはいない……そう考えていたが、幸か不幸か彼の考えはほぼ見事に当たっていた。   黒木(これじゃあ第二派も…くそっ!) 黒木はやり場のない怒りを自身の中に閉じ込める。   自分の分隊を全員守れたことで、さっきまで彼は達成感を持ち続けていたのだが、そんな気持ちが一瞬で崩れ去ったかの感覚を覚えた。
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