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小沢「これほど、空母を失うとは……皆はどう考える…?」
長官の声からは、生気があまり感じられない。
その心理状況を秋山は読んで、こう言った。
秋山「長官!諦めてはダメです。この攻撃で、敵の一個空母艦隊は撃滅しました!敵も同じように苦しいはずです!」
谷口「しかし、これ以上の損失を出すわけにはいかん。作戦指令部にどの面をさげて出向けばよいのだ!」
秋山「しかし、ここで我々が撤退すれば、ハワイ攻略の断念を意味するのです。そちらの方が我々の面子を潰すことになるんですよ!」
小沢「もうよい。沖田君…。報告を頼む。」
沖田「はっ!第三艦隊の残存戦力は
空母「大鳳」「飛龍」「瑞鶴」
「赤城」は応急修理を済ませましたが、前部甲板の大穴が修理不能。天山艦攻及び、爆装した彗星艦爆は発艦不能です。
「天城」は復旧不能な損害を受けています。
「翔鶴」「雲龍」は航空機発艦不能、との連絡を受けています。」
沖田はいつものように淡々と報告した。
小沢が言うには、無駄なくらい冷静な男だそうだ。
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