夢の楽園Ⅳ

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現地時間午後11過ぎ。 波は穏やかであり、空気は清んでいた。 レーダーに敵艦隊を捉え、まもなく敵艦隊に遭遇すると頃だと判断した日本海軍第二艦隊司令部は全艦に砲雷撃戦用意を通達。戦闘に備えた。同時に高雄、愛宕らから水偵を発進させる。 戦艦隊のやや前方を巡洋艦に率いられた水雷戦隊が先行し前方を警戒する。 日本が戦艦6隻、大和の46センチ、長門級の40センチらを含むのに対し、アメリカはペンシルヴァニア、テネシーの14インチの旧式戦艦が二隻に条約型の巡洋艦を中心とする艦隊のみである。米海軍の指揮官はリー少将。彼はレーダー射撃のプロとして後に名をはせることとなるがそれはまたのちの話である。
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