プロローグ

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  それから数ヶ月後。 サンヨの悪い予感は的中した。   ロンの計画は、その真実を知り裏切った理央とメレ、そして、ゲキレンジャーによって完全に打ち砕かれる。部下の幻獣拳士は全て敗れ、ロンですら一度の死を経験した。ロンはサンヨに預けていた不死の力で蘇り、真の姿でメレを殺害するが、理央の命をかけた攻撃により二度目の死を味わい、さらには理央と臨獣拳士より力を受け継いだゲキレンジャーの「獣拳奥義・慟哭丸」によって、石球に封印されてしまう。     …………そう。 タイシの出番がやって来たのだ。 影ながらロンの姿を常に追っていたタイシは、すぐさま行動を開始する。 まともにやりあってはロンやサンヨを倒したゲキレンジャーにかなうはずもないことはわかっていたので、まずは封印されたロンを確実に奪い返せるよう、機会を待ちつつ実力をつけることにした。  
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