桜の木の下

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私が亮介と出逢ったのは、高校1年の春だった。 高校で食べる初めてのお弁当。 私はさっそく出来た友達と、中庭で食べることにした。 『ゆなっ、ちょっと待ってよー!!』 どんどん進んでく私の後ろで、友達の良枝が叫んだ。 『良枝っ、ココでいいじゃんっ! 桜綺麗だしさっ!』 私は中庭から少し離れた小さな広場に目をつけた。 ちょうど座れそうな大きさの石があり、そこに荷物を置きながら言った。 『あ、ほら先客!!』 良枝が人の居る方を指差した。 『えー、平気だよっ!離れてるし… あれ一年でしょ?同じクラスの竹本くんもいるし…』 私はそこにいた5~6人の男子の顔を見ながら言った。 『あ、ホントだ。竹本じゃん』 良枝はどうやら竹本と同じ中学だったらしく、それで安心したのか渋々 ここでお昼を食べれることになった。    
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