1、とりあえずの序章

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紺色のブレザー、正規の長さのスカートにリボン、白いワイシャツのボタンは一番上まで止めてあり、いかにも優等生っぽい出で立ちであった。よく観察してみると、リボンのストライプの色が水色なことから二年生のようだ。 この学校の制服のリボンは学年ごとに違っている。薄ピンクが一年、二年が水色、三年が灰色となっている。男の場合はネクタイのストライプの色である。 あとヒガコウの他に、この都市では東西南北に学校がある。僕的には西高の学ランやセーラーが羨ましい。このような時、人間は無い物ねだりな生き物なのだと強く感じる。背が低ければ高い者に憧れ、低い者は高身長に憧れるのである。
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