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???
「普通な学生ってあるんですね!」
ズコーッ!
今回はマジでこけた。
琢磨
「お前なあ・・・それ天然でやってんのか!?それともわざとか!?」
俺がそう言うと,女の子は遠い目をして言った。
???
「私は普通じゃないですから」
琢磨
「あ・・・」
俺は女の子の言いたい事が直ぐに分かった。
彼女は眼が見えない。
だから学校に行けない。
気付いてから凄い罪悪感が俺に乗しかかってきた。
琢磨
「すまん・・・全然気付かんくて・・・ホントごめん・・・」
俺が頭を下げても彼女は見えないだろうけど,俺は反省の意味を込めて頭を下げた。
すると女の子が。
???
「アハハハハハっ!」
っと笑い出した。
琢磨
「えっ!?えぇっ?!」
俺は状況が分からずただ彼女の顔を見た。
???
「冗談ですよ!冗談!まさか謝るとは思わなかったですねぇ!」
琢磨
「な,なに!?嘘だったんか!?」
???
「はぃ!」
まんまと騙された・・・。
なんかスッゲェ悔しいんですけど!
そう思ってる俺を裏腹に彼女は笑っていた。
彼女の笑った顔を見て俺も笑った。
ごく自然に出た笑いだった。
ただ,笑ってる彼女は少し曇ってる様な気がした。
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