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あれから何分か話していると,看護婦さんが病室に入って来た。
看護婦
「あら,さゆりちゃんの彼氏さんかな?」
なんて言いながらクスクス笑っている。
さゆり
「ち,違いますよ!!」
さゆりは両手を振って完全に否定していた。
なんか胸がチクっとした気がした。
その違和感に気付いた俺は,看護婦さんに言った。
琢磨
「勘弁してくださいよ!こんな天然娘の彼氏な訳ないっすよ!」
多分精一杯の強がりだったと思う。
しかし,俺の気持ちを知らないさゆりは反論した。
さゆり
「こんなってなんですか!?それに私は天然じゃないですじゃ!」
じゃってなんだし。笑
これも天然の現れだな。
そんな俺等のやり取りを見てた看護婦さんはクスクス笑っている。
看護婦
「クスクス,あなた達面白いわねぇ!まるで漫才見てるみたいね!」
琢磨&さゆり
「なんでやねんっ!」
俺とさゆりの声が重なった。
これじゃホント漫才やってるみたいだ...。
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