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結局あれから30分くらい看護婦さんをお客とする俺等,琢磨&さゆりの漫才が続いたわけで...。
てか俺等普通に喧嘩してるだけなんだけどなあ...。
なんて事を考えてると,病院内にアナウンスが流れた。
アナウンス
「まもなく閉院のお時間になります。お見舞いに来ている方はお帰りいただきますようお願いいたします」
そのアナウンスを聞いた俺は,壁にかかっている時計を見た。
もう八時になろうとしていた。
あれから結局何時間も話してたんだな。
琢磨
「もうこんな時間か...。よろっと帰らなきゃな」
さゆり
「え...。帰っちゃうんですか...?」
さゆりは少し寂しそうな顔をしていた。
そんな顔を見たくなかった俺は,あえて憎まれ口をたたいた。
琢磨
「あれ~?さゆりちゃんは俺が居なきゃ寂しいんかあ~?」
そう言うと,さゆりは顔を真っ赤にして反論した。
さゆり
「そ,そんな事ないっすよ!居なくなって清々しますよ!」
なんて事を言った。
琢磨
「アハハハハハっ!分かった分かった!明日また来てやるよ!」
そう俺が言うと,さゆりは少し睨んだ顔をして言った。
さゆり
「じゃ,プリン買って来てください!」
琢磨
「.....は?」
俺はいきなりの事にアホな声をだしてしまった。
さゆり
「駅前のケーキ屋さんに美味しいプリンがあるんですよ!それを買って来てくれたら許します!」
琢磨
「え~!めんどくせぇ...」
さゆり
「むぅ(-3-)...」
さゆりは口を尖らせていぼくってる。
なんか可愛いなあ...。
琢磨
「しょうがねぇなあ...」
つい可愛さに負けた...。
俺って弱いな...
そう思った。
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