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1、指輪
「………。」
アクセサリーショップのショーウィンドウに張り付き、中をじっと見つめること。
これが私の、ほぼ日課になった行動だ。
「……」
「…ない…」
「…ない！ないないない！！!?なんで!?昨日はあったのに！」
いつもと同じ行動だけど、いつもと同じじゃなかった。いつも見ていたあの指輪がない。
「なんでよ！あれはあたしが考くんからもらう予定なのに！ひどっ！」
そんなこと言っても仕方ないことは分かってる。だけど、どうしても納得できない。大げさに言うけど、あたしはあの指輪にすべてを懸けていた。
だってあれは…
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