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「こ…うくん…?」
返事がない。ずっと肩を震わせているだけ。
「ねぇ!あたしここにいるよ!こうくん!こう…っ」
スゥ…
考くんの肩に手をかけた。…つもりだった。でも、あたしの手はそのまま空を切っただけだった。
「…やだ…。やだ……!やだよ!こうくん!!」
「………」
「…っやだぁあー!!」
その時あたしの体は白い光に包まれた。
考くんが振り向く。
目が合う。
「み…い…?」
「こうくん…!!」
しっかりと抱き止めてくれた考くんの腕。強く抱き締めてくれた考くんの腕。
「みい…、ごめん…好きだよ、ずっと前から…ずっと…」
ーあたし馬鹿だったねー
考くんがそっとあたしの左手をとる。
ー当たり前だったんだー
ー言葉がなくてもー
左手の薬指が一層輝く。
「卒業したら結婚しよう。お金も貯めたんだ」
ーあたし達が過ごした時間ー
ーこの四年間がー
……カラン
「みいぃっ!!!!」
ー一番の証明だったー
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