3、プレゼント

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 ジャリ…  考は、顔を覗き込むみいの横を、まるで避けるかのようにスッと通り過ぎた。そしてベンチの前で腰を落とし、ポケットから小さな箱を取り出す。それを丁寧に開け、ベンチの椅子の上に置いた。 「お誕生日、おめでとう…みい…」  それはあの指輪だった。みいが、毎日のように見ていたあの…。image=196858205.jpg
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