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だって、コイツに想われてると知ったら…きっとどんな女子(私は例外)も好きになるだろう。
喜ぶだろう。
「なんでだ?だって、姉だったらハードルは高いかもしれないけど、妹だったら…普通にお前を好きになるんじゃないか?」
普通にそう思った。
だって周りから見たら、コイツが彼女を好きになるのは本当に失礼だが有り得ない…。
彼女が一方的に西野を好きだったら、まだ分かるのに…コイツが好きだなんて。
私の問いかけに、西野は首を振った。悲しそうに切なそうに…笑いながら。
「蓮華はね、もっと別な人が好きなんだよ。僕なんかとは大違いな人。
それに、僕のことは異性として見てないような気がするしね。」
だから、悲しそうに笑うなって。こっちまで悲しくなるだろうが。
「なんで…彼女が好きなんだ?」
質問ばかりしてはいけないと思っても、ほっとけなくて聞いてしまう。
そして、一番気になることを聞いた。
「幼稚園が一緒で、仲良しで…大好きだった。いつでも泣き虫な僕と一緒に居てくれたんだよね。
ある日、親の都合で僕は転校することになったんだけど、とっても嬉しい約束をしてくれたんだ。
まあ、僕って小さい頃は少し素直じゃなくてさ、照れくさくて素直に約束を取り付けられなかったんだけど…、蓮華はちゃんと聞いてくれたんだ。」
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