*+。あの子とお前。+*

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「なんちゃって。 最近少年漫画読み過ぎちゃって、口調を真似しちゃうんだよね。」 頼む!信じてくれ! 普段の私の話し方が男勝りだと知られたら恥ずかしくて堪らん! 少年漫画を読み過ぎて真似してるのも恥ずかしいが、まだこっちの設定の方がマシだ。 尚哉くんに笑いかけているが、実際は汗が尋常じゃないくらい流れている。 「…そっか。俺も少年漫画大好きだから、今度貸そうか?」 にっこり笑っている尚哉くん。 しかも貸してくれるオプション付!? いいのか!?貸してもらっちゃっても! 「え!?いいの!?」 「うん、何読みたい? 結構種類あるけど。 ファンタジー系?スポーツ系?」 「えぇっと、スポーツ系かなっ! 私、結構バスケの少年漫画とか読んでたの。」 うおおぉ、自分の喋り方が気持ち悪いぃ!!自分で話してるのに、気持ち悪いぃ! 「じゃあ、今度持ってくるね。あ、携帯のメールアドレス教えて。今度メールで何の漫画読みたいか聞くから。漫画の写メつきの方が選びやすいだろ?」 「え?ええぇ!!? い、いいの!?」 「もちろん。はい、アドレス俺に送信して。後で俺の方からメール送るから、そのアドレスを登録して。」 「は、はいっ!」 ついてる!今日の私はついてる!占いで一位ってだけはあるな! 尚哉くんの方向いてるから、西野と二階堂さんは見えないけど…声もあまり聞こえないけど、そんなこと気にならないくらい嬉しかった。  
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