*+。あの子とお前。+*

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とりあえず、尚哉くんへの返事は後にしよう! どちらにしても冷静になって文は打てないだろう。 「…さて、とりあえず里沙が来るっていうんだから、部屋くらい片付けておくか」 それなりに片付いてる部屋だとは思うんだが、里沙のやつは何かと人の部屋にケチをつけやすいからな…。 テーブルの位置が変だの、机の上に物を置きすぎだの、母親と同じくらい小言が多い。 まあ、そんな里沙がいてくれるから片付ける気になるんだけど…。 そんなことを思いながら、部屋に駆け込み、部屋の掃除に力を尽くした。 まだ中途半端に掃除をしていると、ピンポーンと家のチャイムを鳴らす音が聞こえ、1階のリビングから「おねえちゃーん!里沙ちゃんだよ~!」と美玲の声が2階に響いた。 まだ片付けてないのに!くそ!早すぎるぞ里沙! 階段を駆け下り、玄関に行くと、頭をお団子にした可愛らしい姿の里沙が立っていた。 「お邪魔~!遊ぼ~!」 なんて軽いノリなんだ。 「すまない、まだ部屋が片付いていないんだ」 部屋に上がってから罵られるのは、御免だ。 申し訳なく言うと、里沙はヒラヒラと片手を振った。 「だいじょーぶ! 外で遊ぼー!買い物しよーよ。最近行ってないでしょ?」 「あ?ああ」 なんだ、さっき机に小指ぶつけながら掃除していた私は何だったんだ。 地味に小指が痛い。 里沙の意見には、あまり逆らうことをせず、私は身支度を済ませ、外に出た。  
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