第1話 家族の絆

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「!?イージス…?」 突然動き出したおじちゃんの腕は、お母さんの体をしっかりと抱きしめていた。 「俺じゃだめなのか…?」 「…。」 お母さんも、おじちゃんの言葉に戸惑ってるのか、目を大きく見開いてる。 「俺には…キミの傷を癒すことはできないのか!?」 「イージス…。」 「キミの力になりたい…!キミを放っておけない…!これは同情なんかじゃない!!」 おじちゃんも…泣いてる。 こんなおじちゃん、見たことないよ! 「キミを…愛しているんだ!!」 !!! ど、どうしたのかしらあたし…。 心臓がすごくドキドキしてる! 「キミが嫌ならいいんだ。だけど俺の気持ちは…。」 お母さんを抱きしめてたおじちゃんの腕の力が弱まったと同時に、今度はお母さんがおじちゃんの体に抱きついた。 「イージス…ありがとう。」 今、お母さんがおじちゃんに言った「ありがとう」は、今までで一番あたしの心にしみる「ありがとう」だった。 こんな小娘のあたしにも、お母さんのおじちゃんに対する気持ちが、すごく分かるような気がした。 お母さんとおじちゃんは、ずっと抱き合ったままだった。 これ以上は、覗かない方がいいかな。 神様ごめんなさい…。 立ち聞きしたあたしは悪いコです。 だから罰はなんでも受けます。 だから、その代わり…。 あたしのお願いを聞いて! おじちゃんとお母さんが、ずっと仲良くやっていけますように…!
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