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おじちゃんとのミーティングは、結局夕方近くまで続いた。
とにかく長くてちょっと疲れたけど、人の血を吸うことの奥深さを改めて知らされた。
段階1は、前にも書いたように相手の視界と近づき方。
段階2は、着地の方法。
皮膚に止まる時にいかにそーっと止まるかってこと。
これもなんか長々とレクチャー受けたけど、詳細は省くね(汗)
段階3は、血を吸う時。
お口を皮膚に刺す時は、感付かれないように毛穴っていう穴を狙って刺せって言われた。
いくらちっちゃなあたしが刺しても、人間にはわずかにチクッと感じるんだって。
最後の段階4は、相手に気付かれた時。
相手は当然、攻撃してくる。
だけど実際、人間の叩くスピードとあたし達蚋が飛び立つスピードを比べると、あたし達の方が早いの。
でも、それが血を吸ってる最中なら別。
人間の手が届くまでにしなきゃいけないことは、お口を皮膚から抜いて…飛び立つ…という、2挙動になってしまうの。
人間にやられた蚋の多くは、それが原因なんだって。
「以上だ。なにか質問はあるか?」
説明を終えたおじちゃんが、あたしに質問を求める。
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