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「ミク、おかえり。」
『ただいまぁー!』
「フィル、帰ったよ。」
「イージスも遅くまでおつかれさま。」
辺りもすっかり暗くなり、家に帰るとお母さんが温かい笑顔で出迎えてくれた。
お母さんは、あたし達の部族の中でも評判の美人で、しかも気立てがよく、とっても優しいの。
そんなお母さんの娘に生まれることができたあたしはとっても幸せ者だねぇ。
あ…お調子に乗りました。
ごめんなちゃい…。
一家の大黒柱がいなくなったあたしんち…。
それは、お父さんがいないのはとっても淋しいけど、いつまでもくよくよしてても始まらないし、あたしはいつも笑顔を絶やさないで生きていこうって決めてるんだ。
それに、イージスおじちゃんもいてくれるし♪
「フィル、もういいじゃないか。」
夜も更け、あたしが眠りに就くころ、おじちゃんの声に起こされた。
「イージス…あなたの気持ちは分かるわ。でも私…。」
おじちゃんとお母さんが、なにやら言い合いをしてるみたい。
いけないとは分かってるけど、立ち聞きしちゃってるあたし…。
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