父の存在

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1989年10月19日 俺は生まれた 父親は登山や海水浴、自然を愛する人だった。 父が今まで見た山の中で一番気に入った山がある。 俺の名前はその山の名前からとった名前だ。 その名前のせいで、俺は嫌な思いをし、その名前をつけた父を怨んだ。 今ではこの名前を怨むわけがない。 父はよく小さい頃から 春になれば山へ。 夏になれば海へ。 秋になれば紅葉を見に山へ。 冬になればスキーといって思い出を作ってくれた。 それがごく当たり前で、すべての季節が大好きだった。 父が病気になったのは一番好きだった夏だった…。
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