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克幸は少し黙り込んで考えるが、やはりここの事を幾つか知ってる男と共にいれば行動もし易いと思い、且つさっき自分を助けてくれたこの男は悪い奴では無いと確信し、首を縦に振る。
「そうか!
オレぁNo,0013『次朗』、宜しくな」
「あぁ、俺は克幸……!!」
克幸は次朗に名乗った直後、またしても脳裏に記憶に無い映像が流れる。
『0021~0049までは普通の獣や昆虫、更には伝説上の生物の能力を与えた。
0050以降は、複数の能力を使い分けれるよう、遺伝子を少し弄ってみよう』
『0050…0051…0052…0053…0054…0055…0056、失敗…。
続いて、0057…』
「…!!」
例の白衣を着た男Dr・ゲドが、何枚も重ねられたカルテのような紙を見ながら溜め息を吐き、最後に自分の番号を言いながらふと自分に目を向け、映像はそこで途切れた。
「この流れでくれば、どうやら俺も失敗したみてえだな…」
「…?」
克幸はそんな独り言を呟いていると、次朗はフッと克幸に目を向ける。
そして克幸は次朗と目が合い、
「そうだ!!
なぁ、ゲドの研究所が何処にあるか知ってるか?!」
「あぁ、それならすぐそこだ」
ハッと思い出したようにそう尋ねると、次朗は首を縦に振った。
「頼む、そこに案内してくれ!」
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