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克幸と次朗の二人は、共にDr,ゲドの研究所を目指して向かい進み続け、いつの間にか紅い月の夜も明け、『kurenai blood』も三日目の朝を迎えていた。
「ほら、ここだ」
「…!」
そして行き着いた場所は、克幸が想像していたモノとはまるで違った。
今まで脳裏に映った映像から察し、克幸は研究所は地下にあるものだとばかり思っていたのだが、ここは明らかに地上の、しかも隣にある廃墟と化した大きな工場の十分の一程度の大きさで、普通の一軒家並に小さい。
「本当にここなのか?」
「あぁ、間違い無くここが、Dr,ゲドの"第一研究所"だ」
克幸はすかさず、多少の疑いを抱いて次朗に尋ねてみると、どうやらここは克幸の目当ての研究所では無かったらしい。
「なぁ、『第一』とか言うからには、他に『第二』『第三』とか地下にある研究所は知らねぇのか?」
克幸はもう一度小さな希望を持って尋ねてみるが、
「悪ぃな、オレが知ってんのは、オレが弄くられたココだけなんだ」
「………」
その小さな希望でさえも、一瞬にして崩れ落ちたような気がした。
しかし、
「でもよ、この中を探ってみりゃ、もしかしたら何か残ってるかもしんねぇ」
「…!」
続く次朗のその一言に、克幸は再度希望を取り戻し、早速中へ向かって走り出した。
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