†個性的な奴ら†

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「ありがとうございます。えっと……」 「ああ、もしかして俺のこと知らない?」 「はい」 相手が意外そうな顔をする。 もしかして、そんなに有名な人なんだろうか。 でも俺は今日ここに転校してきたばかりだし、知らなくても仕方ないよね? 俺は彼の反応を訝しく思いながら、内心首を傾げた。 「ああ、ごめんね。なんか珍しい反応だったから。俺は司堂貴明。ここの三年だ。よろしくね」 俺の戸惑いを感じ取ったのか、にこやかに自己紹介をされる。 (うわっ!マジで眩しい) 男相手に変な表現だが、圧倒されるほどの煌びやかさだ。 まるで人に見られることに慣れているような……。
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