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俺は腕時計を見て、始業まであと10分しかないことに気付く。
「あ~!もう本当にどうしたらいいんだ?」
(転校初日から、遅刻なんてありえないし!)
俺は次第に焦ってきて、足早に先に進んだ。
やっとのことで森を抜けると、見上げるほど高い塀があり、行き止まりになっていた。
(マジで!?)
引き返しても、遅刻するのは目に見えている。
それなら……。
多少手荒だけど仕方ない。
背に腹は変えられない。
俺は覚悟を決めて、近くに立っている木を利用して、塀を飛び越えた。
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