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「魔理沙!それ何!?」
アリスはこちらに向かって走ってきた魔理沙に聞いた。
「あれか?香霖堂から前に借りてきた。」
「………許可とった?」
アリスは魔理沙をジト目で見て聞いた。
「なっ!?ちゃんとこれから断りを入れるつもりだぜ!」
「これから…って…
やっぱり無許可だったのね…」
アリスはため息をつき、魔理沙に聞いた。
「だけどよくあれの使い方分かったわね」
「いや意外と見ればわかるもんだぜ?」
「そんなもんかしら?」
「そんなもんだぜ」
ひとしきりそんな会話をした後、魔理沙がいまだに燃え上がっている爆発した場所を振り返った。
「まぁこれほどの高威力だとは予想してなかったぜ…これなら巨人も…」
そのとき。
ウォォォォ!と燃え上がっている場所から咆哮が轟いた。
魔理沙は硬直し、アリスと顔を見合わせた。
アリスは滝のように汗を流している。
「……逃げるぜ!」
魔理沙はアリスの手を握り、一気に駆け出した。
――アリスは足が遅いからここはあの巨人があの爆炎で足を止めている今、一気にあいつの後ろを周りこんで逃げ…あり?
そこで魔理沙は一回思考を止めた。
自分の足が空に浮いた気がしたからだ。
「あれ…?」
「魔理沙…?」
二人はいつの間にか、崖から飛び出していた。
――あ~…そういえば少しから木が見えなかったな~…
「ぎゃあああああ!!」
「きゃあああああ!」
二人は叫び声をあげ、下に落ちていった…
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