35人が本棚に入れています
本棚に追加
「つぅ!」
「きゃっ!」
二人はそのまま地面に落ち、小さい悲鳴をあげた。
しかし思ったより衝撃が少ない。
魔理沙は痛む尻をさすりながら、上を見上げた。
そこには…
崖というよりちょっと大きな段差があるだけだった。
しかし、そのうえにはさっきの巨人がいる。
巨人は魔理沙達を捜しているらしく、周りを見渡していた。
「アリス、伏せろ」
アリスは魔理沙に小声で言われ、アリスはその場に伏せた。
魔理沙もその場に伏せる。
巨人は周りを見渡しているが下を見ていなく、魔理沙達に気付かない。
やがて巨人はノシノシとその場を去っていった。
「命拾いしたぜ…」
「あの巨人が相当の馬鹿で助かった…」
二人は胸を撫で下ろし、そこで初めて自分達がどんな場所にいるのか分かった。
そこは……
無限に続くかのような花畑だった。
「すごい…」
「すごいぜ…」
二人はあまりにも壮大なその光景に息をのんだ。
「こんな場所があったなんてな…今度霊夢達も連れてくるか」
「だけどここまでの道のり覚えてるの?」
「覚えてないぜ」
「駄目じゃない」
そこでアリスは人形のことを思い出した。
――結局無駄になっちゃったか…
「泉…もう着けそうにないぜ…」
そこでそう魔理沙が呟いた。
「そうね……」
そこでアリスは…あの時は気にしなかったが、今になって突然あのことが気になった。
――なぜ魔理沙は泉に行きたかったんだろう…?
アリスは思いきって聞いてみることにした。
「ねぇ…魔理沙はどうして泉に行きたかったの?…」
最初のコメントを投稿しよう!