東方SS 花に囲まれて

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「つぅ!」   「きゃっ!」   二人はそのまま地面に落ち、小さい悲鳴をあげた。   しかし思ったより衝撃が少ない。   魔理沙は痛む尻をさすりながら、上を見上げた。   そこには…   崖というよりちょっと大きな段差があるだけだった。   しかし、そのうえにはさっきの巨人がいる。   巨人は魔理沙達を捜しているらしく、周りを見渡していた。   「アリス、伏せろ」   アリスは魔理沙に小声で言われ、アリスはその場に伏せた。   魔理沙もその場に伏せる。   巨人は周りを見渡しているが下を見ていなく、魔理沙達に気付かない。   やがて巨人はノシノシとその場を去っていった。   「命拾いしたぜ…」   「あの巨人が相当の馬鹿で助かった…」   二人は胸を撫で下ろし、そこで初めて自分達がどんな場所にいるのか分かった。   そこは……   無限に続くかのような花畑だった。   「すごい…」   「すごいぜ…」   二人はあまりにも壮大なその光景に息をのんだ。   「こんな場所があったなんてな…今度霊夢達も連れてくるか」   「だけどここまでの道のり覚えてるの?」   「覚えてないぜ」   「駄目じゃない」   そこでアリスは人形のことを思い出した。   ――結局無駄になっちゃったか…   「泉…もう着けそうにないぜ…」   そこでそう魔理沙が呟いた。   「そうね……」   そこでアリスは…あの時は気にしなかったが、今になって突然あのことが気になった。   ――なぜ魔理沙は泉に行きたかったんだろう…?   アリスは思いきって聞いてみることにした。   「ねぇ…魔理沙はどうして泉に行きたかったの?…」
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