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「…まっ、何がともあれ無事でよかったわ」
霊夢はお茶を啜りながら、魔理沙に言った。
「いや~あそこで幽香が私達を発見してなかったら出られなかったぜ」
あの後、二人は帰る道を検討しているとき、妖怪である風見幽香に会い、森の前まで連れていってもらったのだ。
「まぁあの巨人も外に帰されたみたいでよかったぜ」
そう言う魔理沙の手には文々。新聞の号外が握られている。
記事の内容は外の世界の化け物が無事帰されたこと。
そして能力が使えなくなる現象がなくなったことについてだ。
「それにしても何で能力が使えなくなったんだ?」
「あら?知りたい?」
そう魔理沙に言ったのはスキマ妖怪である八雲紫だ。
「あの巨人が何らかの原因で幻想郷に入ってきてしまったとき、あの巨人が発する波動と幻想郷に漂っているオーラが混ざり合い、中和されてしまったの」
「だけど今までの妖怪はそんなことなかったじゃない。」
と霊夢が紫に聞いた。
「あの巨人は正確には妖怪ではないわ。何と言うのかしらね…また別の妖怪の種類というか…」
「よく分からないぜ」
「つまり、通常の外の世界ではなく、なんらかの別の外の世界から来た妖怪ってことね」
「なるほど。納得だぜ」
「そしてその妖怪が発する波動は幻想郷に漂っている波動と全く反対の波動を持っていた。よって混ざり合い、異変の原因になったということ。よってあの巨人が消えたことにより異変が消えたということね。」
紫は説明をおえ、疲れた喉を癒すため、お茶を飲んだ。
「だけど何であの巨人は幻想郷に入れたのかしら…?」
「さぁ?通常の外の世界とは違うんだから何らか幻想郷に入るための条件を満たしてしまっていたのではないの?」
「ふぅん…そんなことがあるのねぇ…」
霊夢はそれほど興味もなさそうに呟いた。
そのとき、
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